子犬やブリーダーも探せる世界の犬図鑑

オールド・イングリッシュ・シープドッグ子犬やブリーダーも探せる犬図鑑

原産国 イギリス
分類 JKC:第1グループ ACK:ハーディング KC:パストラル
体高 オス:61cm メス:56cm
体重 --

オールド・イングリッシュ・シープドッグの歴史

オールド・イングリッシュ・シープドッグという名前は「イギリスの古い牧羊犬」という意味ですが、その歴史は200年ほどで、比較的新しい犬種です。
祖先犬はベアデッド・コリーやスコットランドの牧羊犬の混血により作出されたと伝えられていますが、オールド・イングリッシュ・シープドッグの起源は定かではありません。
ただ、19世紀中頃のイギリスで、オールド・イングリッシュ・シープドッグは市場へ移動する家畜の群れを追う「追い犬」として飼育されていたと伝えられています。
 当時、イギリスでは家畜商が飼育する犬は免税対象となり、その印としてオールド・イングリッシュ・シープドッグは断尾されていました。
この名残で今日もオールド・イングリッシュ・シープドッグは断尾され、「ボブ・テール(尾無し犬)」というニックネームがつけられました。
 19世紀後半にはオールド・イングリッシュ・シープドッグはドッグショーに登場し、20世紀中頃にイギリスの塗料メーカーがオールド・イングリッシュ・シープドッグをテレビコマーシャルで利用したことから人気を集めました。
現在では、オールド・イングリッシュ・シープドッグは作業犬というよりは家庭犬やショードッグとして飼育され、世界中の人々に愛されています。
 

オールド・イングリッシュ・シープドッグの性格

オールド・イングリッシュ・シープドッグはとても温厚で優しい犬種です。
飼い主に対しては従順で誠実なため、とても信頼がおける犬種です。
また、気質も安定しており、神経質であったり、攻撃的であったりすることはありません。
子供がいる家庭でも安心して飼うことができ、子供の遊び相手や保護者役としても最適でしょう。
 

オールド・イングリッシュ・シープドッグの飼い方

オールド・イングリッシュ・シープドッグは、温暖な気候や涼しい地域であれば屋外で飼育することも可能ですが、家族との交流を好む犬種なので、できれば屋内で飼育することをおすすめします。
もともと活発な犬種なので、毎日の運動は欠かすことができません。
長めの散歩を行ったり、広場で思いっきり走り回らせたりしてあげましょう。
被毛はからまないように、ブラッシングとコーミングをこまめにしてあげてください。
 

オールド・イングリッシュ・シープドッグの毛色

オールド・イングリッシュ・シープドッグの毛色は、グレーやグリズル、さまざまなブルーの色合いが認められています。
また、単色のボディや後肢には、ホワイトのソックスがあってもなくてもよいとされています。
ただし、単色部分に見られるホワイトの斑やブラウンの色調は好ましくないとされます。
        

オールド・イングリッシュ・シープドッグの病気

純犬種のほとんどは、目標とする理想的外貌が得られるように近親交配がなされ作出されており、オールド・イングリッシュ・シープドッグもその例外ではありません。
この作出のプロセスにおいて、望ましい遺伝子の固定化に隠れ、望まぬ遺伝的疾患の素因が固定されている場合があります。
いわゆる血統上の弱点です。
これはオールド・イングリッシュ・シープドッグ特有の問題ではありませんが、例外でなく素因を持っている可能性が高いと理解してください。
 ■気をつけたい病気・股関節形成不全 ・皮膚疾患 ・外耳炎 ※これらはすべてのオールド・イングリッシュ・シープドッグに起こる訳ではなく、またオールド・イングリッシュ・シープドッグ特有の疾患でもありません。