子犬やブリーダーも探せる世界の犬図鑑

シー・ズー子犬やブリーダーも探せる犬図鑑

原産国 中国(チベット)
分類 JKC:第9グループ ACK:トイ KC:ユーティリティ
体高 オス・メスともに26.7cm以下
体重 オス・メスともに4.5〜8.1kg

シー・ズーの歴史

シー・ズーの起源は17世紀はじめのチベットに遡ります。
当時、チベット仏教の指導者であるダライ・ラマ5世は、中国と密接な関係を結んでいました。
ダライ・ラマは、自国の小型犬であるラサ・アプソを中国の皇族にたびたび献上し、ラサ・アプソは皇族に大変愛されました。
当時、中国の皇族はペキニーズを飼育しており、それとラサ・アプソを交配し、こうしてシー・ズーが誕生しました。
 シー・ズーの犬種名は、中国の空想上の動物である「獅子」を意味する、「シードズー」からきているとされます。
獅子は仏教の使者であるとされていたため、獅子を具現化したシー・ズーは大切に扱われました。
また、シー・ズーの顔の毛が太陽のように放射状に生えていることから、シー・ズーは「菊の顔をもつ犬」にも例えられました。
 シー・ズーがイギリスに渡ったのは1920年頃で、シー・ズーの愛犬家が北京から持ち帰ったとされています。
その後、愛犬家による繁殖が行われ、1934年にKCに犬種認定され人気を集めるようになります。
アメリカでは1969年にAKCで犬種認定され、イギリス同様人気を博し、現在では両国でもっとも人気のあるトイ・グループの犬種になっています。
さらに、シー・ズーは日本でも人気の上位を常にキープし、たくさんの人々に愛され続けています。
 

シー・ズーの性格

シー・ズーはプライドが高く自立心があります。
しかし、本質は穏やかな性質も持っており、飼い主に従順です。
また、社交的で愛情深く、人間に対しても友好的です。
陽気で遊び好きなので、子供の遊び相手にも最適でしょう。
 

シー・ズーの飼い方

シー・ズーは屋外での飼育は向きませんので、室内で飼育するようにしましょう。
とはいえ、毎日の運動は必要ですので、室内でゲームして遊んだり、短め行うようにしましょう。
また、シー・ズーは毛が長くからまりやすいので、1日に1回はグルーミングを行い、定期的にシャンプーを行って体を清潔に保ちましょう。
 

シー・ズーの毛色

シー・ズーの被毛は、きめこまやかに生えている二重毛です。
下毛はとても柔らかく、上毛は密生するように生え、長く垂れ下がっています。
シー・ズーの毛色はさまざまで、あらゆる毛色が許されています。
        

シー・ズーの病気

純犬種のほとんどは、目標とする理想的外貌が得られるように近親交配がなされ作出されており、シー・ズーもその例外ではありません。
この作出のプロセスにおいて、望ましい遺伝子の固定化に隠れ、望まぬ遺伝的疾患の素因が固定されている場合があります。
いわゆる血統上の弱点です。
これはシー・ズー特有の問題ではありませんが、例外でなく素因を持っている可能性が高いと理解してください。
 ■気をつけたい病気・鼻腔狭窄 ・眼瞼内反症 ・進行性網膜萎縮症 ・乾性角結膜炎 ・股関節形成不全 ・外耳炎 ※これらはすべてのシー・ズーに起こる訳ではなく、またシー・ズー特有の疾患でもありません。