子犬やブリーダーも探せる世界の犬図鑑

エアデール・テリア子犬やブリーダーも探せる犬図鑑

原産国 イギリス
分類 JKC:第3グループ ACK:テリア KC:テリア
体高 オス:約58〜61cm メス:約56〜59cm
体重 オス・メスともに20〜23kg

エアデール・テリアの歴史

エアデール・テリアは、テリア種の中でもっとも大きいテリアとして知られ、“キング・オブ・テリア”呼ばれています。
エアデール・テリアが作出されたのは19世紀後半頃で、主にカワウソ猟に適した犬を得る目的で作出されました。
エアデール・テリアという犬種名は、ヨークシャー地方のエア川の渓谷(デール)で作出されたことに由来し、1878年に正式に命名されました。
 19世紀中ごろ、ヨークシャー地方のエア川の渓谷では、さまざまなテリアをつかった小動物猟が盛んに行われていました。
もともと、これらのテリアは優秀な猟犬でしたが、猟師たちはカワウソ猟に必要な水辺での狩猟能力を高めるために、水中作業の得意なオッター・ハウンドを交配しました。
こうして、カワウソ猟に対する狩猟能力を高めることに成功したのがエアデール・テリアで、当初は“ビングレー・テリア”や“ウォーター・サイド・テリア”と呼ばれていました。
 その後、エアデール・テリアがドッグショーに参加するようになると、狩猟犬の能力ではなく、外見の美しさが求められるようになり、エアデール・テリアからオッター・ハウンドの名残は排除されていきました。
当時、エアデール・テリアの外見を磨くために、アイリッシュ・テリアやブル・テリアが交配されたと伝えられています。
 20世紀はじめころには、エアデール・テリアという犬種に多大な影響を与えた “マスター・ブライアー”という名のエアデール・テリアが誕生し、この犬の子孫がアメリカをはじめ世界各国に輸出され、現在のエアデール・テリアの基礎を築きました。
 現在では、飼育頭数こそ多くありませんが、エアデール・テリアは家庭犬としてだけではなく警察犬や軍用犬としても活躍し、世界中で高い評価を得ています。
 

エアデール・テリアの性格

エアデール・テリアは、とても活発で好奇心旺盛な犬種です。
何よりも遊びが大好きで、家族をいつも楽しませてくれます。
また、注意深く勇敢なため番犬としても最適で、優秀な家庭犬になってくれるでしょう。
さらに、エアデール・テリアは利口で物覚えも良いため、しつけもしやすく訓練しやすい犬種といえます。
なかには頑固なタイプのものもいますが、基本的には従順なため、飼い主のいうことをよくききます。
 

エアデール・テリアの飼い方

エアデール・テリアは、暖かい地域であれば屋外で飼育することも可能ですが、寝床は屋内に用意してあげるようにしましょう。
とても活発な犬種のため、毎日の運動は欠かすことができません。
長めの散歩やジョギング、ボール拾いなどをして十分に運動させてください。
被毛は週に2〜3回コーミングし、1〜2ヶ月に1回はトリミングをしてあげましょう。
また、シャンプーも月に1回は行い、耳のケアもこまめにしてあげてください。
 

エアデール・テリアの毛色

エアデール・テリアの毛色は、ブラックかグリズルのサドルが首の上部や尾の先端まで続いており、他の部分はタン(黄褐色)です。
耳はダークなタンであることが多く、首まわりとスカルのサイドには、シェードが入っていることが多いです。
また、前肢の間のわずかなホワイトの被毛は許容されています。
        

エアデール・テリアの病気

純犬種のほとんどは、目標とする理想的外貌が得られるように近親交配がなされ作出されており、エアデール・テリアもその例外ではありません。
この作出のプロセスにおいて、望ましい遺伝子の固定化に隠れ、望まぬ遺伝的疾患の素因が固定されている場合があります。
いわゆる血統上の弱点です。
これはエアデール・テリア特有の問題ではありませんが、例外でなく素因を持っている可能性が高いと理解してください。
 ■気をつけたい病気・股関節形成不全 ・皮膚疾患 ・胃捻転 ※これらはすべてのエアデール・テリアに起こる訳ではなく、またエアデール・テリア特有の疾患でもありません。