子犬やブリーダーも探せる世界の犬図鑑

ビアデッド・コリー子犬やブリーダーも探せる犬図鑑

原産国 イギリス
分類 JKC:第1グループ ACK:ハーディング KC:パストラル
体高 オス:53〜56cm メス:51〜53cm
体重 --

ビアデッド・コリーの歴史

ビアデッド・コリーは、約2,000年前からスコットランドのハイランド地方で飼育されてきた、歴史のある牧羊犬です。
ビアデッド・コリーの祖先犬は、中央ヨーロッパにいたマジャール人が飼育していたコモドール(ハンガリー産の牧羊犬)や、ポーリッシュ・ローランド・シープドッグだと考えられていますが、その起源は定かではありません。
 犬種名は口ヒゲがあることからビアデッド・コリー(口ヒゲがあるコリー)と名付けられましたが、かつては、ハイランド・ビアデッド・コリーやスコティッシュ・ビアデッド・コリー、マウンテン・コリー、ヘアリー・モード・コリーなど、さまざまな呼び名で親しまれていました。
 ビアデッド・コリーは、スコットランドの厳しい気候の中で、羊や牛の群れを管理することができる優秀な牧羊犬として、多くの牧畜家に支持されていました。
そのため、イギリスの牧羊業が衰退し多くの牧羊犬が消えた後も、ビアデッド・コリーは作業犬として活躍し続けることができました。
 その後、イングランドやアメリカに渡ったビアデッド・コリーは、牧羊犬としてのみならずショードッグとしても活躍し、世界中の人々にその存在を知らしめることになります。
現在では、ビアデッド・コリーは牧羊犬としてよりも、家庭犬やハーディング(牧畜)競技に参加する競技犬として飼育され、世界中の人々の支持を集めています。
 

ビアデッド・コリーの性格

ビアデッド・コリーはその外見に反して、陽気で愛想よく、穏やかな性格をしています。
いつもは落ち着いていますが、勇敢さも兼ね備えて(凶暴性はない)います。
ただ、頑固な一面も持っており、自分の納得できないことには従わないこともあります。
 

ビアデッド・コリーの飼い方

ビアデッド・コリーは、温暖な気候の地域であれば屋外で飼育することも可能ですが、家族と一緒に過ごすことに喜びを感じる犬種なので、できれば屋内外を自由に行き来できる環境を用意してあげましょう。
とても活動的でスタミナがある犬種なので、毎日の運動は欠かすことができません。
長めの散歩やジョギングなどを行い、ストレスがたまらないように運動させてあげましょう。
また、長い被毛は、2日に1回はブラッシングやコーミングを行ってください。
 

ビアデッド・コリーの毛色

ビアデッド・コリーの毛色は、ストレート・グレー、赤みがかったフォーン、ブラック、ブルー、ブラウン、サンディ、さまざまな色合いのグレーが認められています。
被毛はやわらかく密生した下毛と、硬く粗い上毛の二重毛になっています。
        

ビアデッド・コリーの病気

純犬種のほとんどは、目標とする理想的外貌が得られるように近親交配がなされ作出されており、ビアデッド・コリーもその例外ではありません。
この作出のプロセスにおいて、望ましい遺伝子の固定化に隠れ、望まぬ遺伝的疾患の素因が固定されている場合があります。
いわゆる血統上の弱点です。
これはビアデッド・コリー特有の問題ではありませんが、例外でなく素因を持っている可能性が高いと理解してください。
 ■気をつけたい病気・股関節形成不全 ・てんかん ※これらはすべてのビアデッド・コリーに起こる訳ではなく、またビアデッド・コリー特有の疾患でもありません。