子犬やブリーダーも探せる世界の犬図鑑

ボーダー・コリー子犬やブリーダーも探せる犬図鑑

原産国 イギリス
分類 JKC:第1グループ ACK:ハーディング KC:パストラル
体高 オス:53cmメス:53cmよりもはるかに低い
体重 --

ボーダー・コリーの歴史

ボーダー・コリーの祖先犬は、8〜11世紀頃に発生したバイキングが、トナカイ用にイギリスに持ち込んだ牧羊犬だといわれています。
その犬にラフ・コリーの祖先犬などを交配し、19世紀後半に現在のかたちになったと考えられています。
 ボーダー・コリーの名前は、スコットランドの山間部にあるボーダーズ州の地名に由来しているという説や、「ボーダー=国境」であることから、イギリスから見て「国境の向こうのコリー」という説があります。
 19世紀中頃には、イギリスで盛んにドッグショーが行われ、イギリスのコリー種のほとんどは牧羊犬としてではなく、ドッグショー用に美しく改良されていきました。
しかし、その中でボーダー・コリーは美しく改良されるのではなく、あくまで牧羊犬としての作業能力を上げるために改良されたのです。
その甲斐あってか、ボーダー・コリーは牧羊犬として素晴らしい能力を兼ね備え、現在では世界中の羊飼いから絶大な支持を得ることとなったのです。
 また、ボーダー・コリーはスコットランドに古くから飼育されてきた犬ですが、純犬種として認定されたのは近年のことで、1987年にようやくFCIに公認されました。
その理由は、ボーダー・コリーは外見よりも作業能力が評価された犬種であったため、ボーダー・コリーの愛犬家たちが激しい抗議をしたためと言われています。
 

ボーダー・コリーの性格

ボーダー・コリーは大変優秀な牧羊犬であるため、とても頭が良く自信に満ち溢れています。
とても活発な性格ではありますが、優しい気質も兼ね備え、判断力に富んでいます。
ただ、プライドがあまりに高いため、攻撃的な行動をとってしまうことがあるので注意が必要です。
 

ボーダー・コリーの飼い方

ボーダー・コリーは牧羊犬として改良された犬種であるため、とっても活発に行動する性質をもっています。
そのため、広い土地で十分な運動をさせてあげる必要があります。
また、ボーダー・コリーは頭がとても利口なため、頭を使う運動も求められます。
そのため、都市部のマンションでの飼育は向かず、自然に囲まれた地域で飼育することをおすすめします。
被毛のケアは、週に2〜3回のブラッシングを行ってあげましょう。
 

ボーダー・コリーの毛色

ボーダー・コリーの毛色は、ブラック&ホワイト、グレー、ブルー・マールなどが中心ですが、とくに制限などはなく、様々な毛色が認められています。
ただし、ホワイトが優勢であるのは好ましくないとされます。
        

ボーダー・コリーの病気

純犬種のほとんどは、目標とする理想的外貌が得られるように近親交配がなされ作出されており、ボーダー・コリーもその例外ではありません。
この作出のプロセスにおいて、望ましい遺伝子の固定化に隠れ、望まぬ遺伝的疾患の素因が固定されている場合があります。
いわゆる血統上の弱点です。
これはボーダー・コリー特有の問題ではありませんが、例外でなく素因を持っている可能性が高いと理解してください。
 ■気をつけたい病気・股関節形成不全  ・コリー眼異常 ・水晶体脱臼 ・離断性骨軟骨炎 ※これらはすべてのボーダー・コリーに起こる訳ではなく、またボーダー・コリー特有の疾患でもありません。