子犬やブリーダーも探せる
ボクサー子犬やブリーダーも探せる犬図鑑
原産国 | ドイツ |
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分類 | JKC:第2グループ ACK:ワーキング KC:ワーキング |
体高 | オス:57〜63cm |
体重 | オス:30kg以上 メス:約25kg |
ボクサーの歴史
ボクサーは、近年ドイツで作出された比較的新しい犬種です。
ボクサーの祖先犬は、古くから中央ヨーロッパで生息していた“ブレンバイサー(牛噛み犬)”だと考えられ、この犬はイノシシやシカなどの狩りに利用されていました。
ブレンバイサーは、獲物を追い詰め噛み付くと、猟師がしとめるまで離しません。
しかし、このスタイルの猟をするためには、広くて強靭な顎と、噛み付いても呼吸ができる、くぼんだ鼻を持っていなければなりませんでした。
こうしたブレンバイサーの特徴は、当時ヨーロッパで人気のあった「ブル・バイティング」でも必要とされ、ドイツの猟師たちはブレンバイサーの特徴を受け継ぐ新しい闘犬を作出しようと改良をはじめたのです。
そして、ブレンバイサーにマスティフやブルドッグ、グレート・デンやテリア種などを掛け合わせて誕生したのがボクサーです。
ボクサーという名前は、牛と戦うときの姿が、ボクシング選手を彷彿させることから、命名されたといわれています。
しかし、その後ドイツで「ブル・バイティング」が禁止されると、ボクサーは家畜を監視する作業犬として用いられるようになります。
さらに、ボクサーは作業犬として優秀だったことから、警察犬や軍用犬としても活躍し、世界的に知られるようになりました。
日本へは、第2次世界大戦後にアメリカの軍人により持ち込まれ、現在では家庭犬や番犬、家畜を監視する犬として、ボクサーは世界中で活躍しています。
ボクサーの性格
ボクサーは、もともと闘犬だったため、とても活発で怖いもの知らずです。
だからと言って乱暴ではなく、おだやかで親しみやすい性格をしています。
利口で従順なため、しつけはとても簡単で、訓練次第でとても優秀なパートナーになってくれるでしょう。
さらに、高い防衛本能を持っているため、番犬としても最適です。
ボクサーの飼い方
ボクサーは、基本的には屋外で飼育します。
ただ、自由に室内外を行き来できる環境があれば理想的といえるでしょう。
もともと闘犬で活発なため、毎日の運動は欠かすことができません。
長めの散歩や知的な運動を取り入れるとよいでしょう。
小さい頃からきちんとしつけをし、断耳した場合は、耳がしっかり立つまで清潔にケアしてください。
被毛は、週に1〜2回ブラッシングをしてあげれば十分です。
ボクサーの毛色
ボクサーの毛色は、フォーンまたはブリンドルです。
フォーンは、薄いものから濃いディアー・レッドまであり、ブリンドルは金色がかった黄色から濃い赤褐色まで、さまざまなものがあります。
白の斑点は、この犬の特徴ですが、全体の面積の3分の1以下が望ましいとされています。
ボクサーの病気
純犬種のほとんどは、目標とする理想的外貌が得られるように近親交配がなされ作出されており、ボクサーもその例外ではありません。
この作出のプロセスにおいて、望ましい遺伝子の固定化に隠れ、望まぬ遺伝的疾患の素因が固定されている場合があります。
いわゆる血統上の弱点です。
これはボクサー特有の問題ではありませんが、例外でなく素因を持っている可能性が高いと理解してください。
■気をつけたい病気・股関節形成不全 ・肥大性心筋症 ※これらはすべてのボクサーに起こる訳ではなく、またボクサー特有の疾患でもありません。