子犬やブリーダーも探せる世界の犬図鑑

チャイニーズ・クレステッド・ドッグ子犬やブリーダーも探せる犬図鑑

原産国 中国
分類 JKC:第9グループ ACK:トイ KC:トイ
体高 オス:28〜33cm メス:23〜30cm
体重 オス・メスともに5.5kg以下

チャイニーズ・クレステッド・ドッグの歴史

チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、中国が原産国となっていますが、アフリカやメキシコが原産という説もあり、その起源は未だ不明なままです。
ただ、中南米ではチャイニーズ・クレステッド・ドッグはチワワの祖先犬だと伝えられ、古い時代に無毛の小型犬を食用に飼育していたものが、チャイニーズ・クレステッド・ドッグの祖先犬だと考えられています。
 チャイニーズ・クレステッド・ドッグという名前は、「中国人のとさか(冠)のある犬」の意味で、中国の清朝時代の男性の弁髪に似ていることから、そう名づけられてと伝えられています。
ただ、実際に中国にチャイニーズ・クレステッド・ドッグが現存しないことから、この名前だけによって中国が原産国だという根拠にはなり得ないといわれています。
 しかし、中国では13世紀ころからチャイニーズ・クレステッド・ドッグが存在していたと伝えられ、中国の船乗りたちは、ネズミ捕り用に飼育したり、珍しい犬として世界中の商人たちと取引していたと伝えられています。
 1800年代になると、ヨーロッパでチャイニーズ・クレステッド・ドッグに似た、無毛の犬を描いた絵画や写真が出回るようになり、この時期に世界各国に広がったと考えられます。
その後、この犬の愛好家たちによって改良され、ヨーロッパやアメリカで徐々に人気を博すようになりました。
 1991年には、ようやくAKCで犬種認定され、ドッグショーの愛好家たちの間で人気になりました。
現在、我が国ではあまりチャイニーズ・クレステッド・ドッグを見かけることがありませんが、徐々に人気ランキングは上がってきており、今後の活躍が期待されます。
 

チャイニーズ・クレステッド・ドッグの性格

チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、明るい性格の持ち主で、とても遊び好きです。
心優しく、飼い主のいうことをよくので、愛玩犬として最適でしょう。
また、社交性もあるので、他のペットや見知らぬ人とも上手くやっていけるでしょう。
 

チャイニーズ・クレステッド・ドッグの飼い方

チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、屋外での飼育は向きませんので、屋内で飼育するようにしましょう。
寒さに弱い犬種なので、温度管理には気をつけ、冬場などは衣服を着せてあげるようにしましょう。
無毛タイプの場合は、皮膚の乾燥を防ぐためにベビー・オイルなどを使って手入れをする必要があります。
また、遊び好きで運動は欠かせませんが、激しい運動や長い散歩は必要なく、室内を走り回らせたり、ゲーム遊びをしてあげれば十分といえます。
 

チャイニーズ・クレステッド・ドッグの毛色

チャイニーズ・クレステッド・ドッグの毛色は、どのような色やコンビネーションでも良いとされています。
被毛のタイプは2つあり、無毛のものを「ヘアレス」、全身に毛があるものを「パウダーパフ」と呼びます。
ヘアレスとへアレス、へアレスとパウダーパフの交配では、両タイプが産まれますが、パウダーパフとパウダーパフの交配では、パウダーパフしか産まれません。
        

チャイニーズ・クレステッド・ドッグの病気

純犬種のほとんどは、目標とする理想的外貌が得られるように近親交配がなされ作出されており、チャイニーズ・クレステッド・ドッグもその例外ではありません。
この作出のプロセスにおいて、望ましい遺伝子の固定化に隠れ、望まぬ遺伝的疾患の素因が固定されている場合があります。
いわゆる血統上の弱点です。
これはチャイニーズ・クレステッド・ドッグ特有の問題ではありませんが、例外でなく素因を持っている可能性が高いと理解してください。
 ■気をつけたい病気・皮膚疾患 ※これらはすべてのチャイニーズ・クレステッド・ドッグに起こる訳ではなく、またチャイニーズ・クレステッド・ドッグ特有の疾患でもありません。