子犬やブリーダーも探せる世界の犬図鑑

フレンチ・ブルドッグ子犬やブリーダーも探せる犬図鑑

原産国 フランス
分類 JKC:第9グループ ACK:ノン・スポーティング KC:ユーティリティ
体高 オス・メスともに27〜30cm
体重 オス・メスともに8〜14kg

フレンチ・ブルドッグの歴史

フレンチ・ブルドッグの起源については多くの説があります。
中でも有力なものが、1850年頃にイギリスからフランスに移住したレース職人が持ち込んだブルドッグが原種という説です。
その後、そのブルドッグにパグやテリアを交配し、フレンチ・ブルドッグの基礎犬が誕生したとされています。
 フレンチ・ブルドッグは当初、パリの中央市場でネズミ捕り用に飼育されていましたが、その愛らしい風貌から上流階級の人々に広まっていき人気を集めるようになりました。
当時はフレンチ・ブルドッグの象徴であるコウモリ耳とローズ耳の2タイプが存在していたそうです(現在はコウモリ耳が標準)。
 さらにフレンチ・ブルドッグを語る上で興味深いものは、ブルドッグの原産国イギリスに逆輸入され、ブルドッグの改良に貢献したということです。
ブルドッグは1835年に闘犬が禁止されると職を失いました。
犬種を存続させるためにはその闘争的な性格を改良し、ペットとして飼えるようにしなければなりません。
そこで、温和で小型なフレンチ・ブルドッグを用いて、小型化と闘争心を排除したのです。
 日本には大正年間に輸入され、昭和初期にはたくさんのフレンチ・ブルドッグが飼育されました。
その後、あまり見かけなくなりましたが、近頃また人気が高くなり、街などで見かけるようになりました。
 

フレンチ・ブルドッグの性格

フレンチ・ブルドッグは温和な性格をしており、滅多に吠えることはありません。
また、遊びやスポーツも大好きで活発な面もみられます。
さらに、社交的で愛想よく、誰とでも仲良くなれるでしょう。
飼い主や子供に対しては、特に愛情を示してくれます。
 

フレンチ・ブルドッグの飼い方

フレンチ・ブルドッグは高温多湿な環境に弱く、熱中症などトラブルに見舞われやすいです。
そのため、しっかり体調管理をし、夏場などは長時間の散歩や激しい運動は避けるようにしましょう。
活発な犬種ではありますが運動は最低限でよく、短めの散歩やゲームなどをして遊べば十分です。
一般的に、フレンチ・ブルドッグはゼーゼーと苦しそうに息をしたり、よだれをたらすといった特徴を持っています。
また、高いところから飛び降りたり、泳ぐことはできませんので注意が必要です。
被毛は短いので最低限のケアをしていれば問題ありませんが、顔などのしわの間はこまめに拭いてあげましょう。
 

フレンチ・ブルドッグの毛色

フレンチ・ブルドッグの毛色は、各種のブリンドルで、ダーク(暗色)なものが望ましいとされています。
また、バイドは白地にフォーン又はブリンドルがあるものが認められ、フォーンの色調はレッドからライト・ブラウンまでとされています。
        

フレンチ・ブルドッグの病気

純犬種のほとんどは、目標とする理想的外貌が得られるように近親交配がなされ作出されており、フレンチ・ブルドッグもその例外ではありません。
この作出のプロセスにおいて、望ましい遺伝子の固定化に隠れ、望まぬ遺伝的疾患の素因が固定されている場合があります。
いわゆる血統上の弱点です。
これはフレンチ・ブルドッグ特有の問題ではありませんが、例外でなく素因を持っている可能性が高いと理解してください。
 ■気をつけたい病気・股関節形成不全 ・鼻腔狹窄 ・口蓋裂 ・膝蓋骨脱臼 ・眼瞼内反症 ※これらはすべてのフレンチ・ブルドッグに起こる訳ではなく、またフレンチ・ブルドッグ特有の疾患でもありません。