子犬やブリーダーも探せる
グレート・デン子犬やブリーダーも探せる犬図鑑
原産国 | ドイツ |
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分類 | JKC:第2グループ ACK:ワーキング KC:ワーキング |
体高 | オス:80cm以上 メス:72cm以上 |
体重 | -- |
グレート・デンの歴史
グレート・デンは、全犬種中もっとも体高が高い、力強さと美しさを兼ね備えた大型犬で、“犬の中のアポロ神”と呼ばれています。
グレート・デンの起源は正確に分かっていませんが、紀元前3000年頃のエジプトの記念碑にグレート・デンに似た犬が描かれていることから、この犬の原種は非常に古くから存在していたと考えられます。
直接の祖先犬としては、古いブレンバイサーやオールド・イングリッシュ・マスティフが考えられ、400年をかけて現在の姿に固定されました。
グレート・デンという名前は、「大きなデンマークの犬」という古いフランス語であるグラン・ダノワを英語で直訳したもので、デンマークが原産国だと信じていた人も多く、長い間グレート・デンの呼び名で議論が繰り広げられました。
現在、グレート・デンの原産国であるドイツでは、「ドイツのマスティフ」を意味する「ドイッチェ・ドッゲ」と呼ばれ、英語圏の国々では、そのまま「グレート・デン」と呼ばれています。
中世のドイツでは、グレート・デンはイノシシ狩りで活躍し、単独で獰猛なイノシシを倒す特別な犬として知られていました。
さらに、グレート・デンは、その高い狩猟能力だけではなく、威風堂々とした姿で人々を魅了し、上流階級の人々に一種のステータスとして飼育されるようになりました。
19世紀後半には、グレート・デンはアメリカに持ち込まれ、日本には明治初期にフォーン系のグレート・デンが持ち込まれました。
その後、日本では土佐犬の作出に利用されたという記録が残っています。
グレート・デンの性格
グレート・デンは、温厚な性格の持ち主で、人懐っこくとても愛想のいい犬です。
飼い主に対しては、とても献身的で、従順に従ってくれるでしょう。
また、頭も良くしつけも簡単なので、家族のよきパートナーとして付き合っていけるでしょう。
ただ、繊細な一面も持ち合わせており、見知らぬ人に対しては、控えめでおとなしいところがあります。
グレート・デンの飼い方
グレート・デンは、一見、屋外で飼育することが当たり前のように思われてしまいますが、屋外での飼育は向きませんので、屋内で飼育するようにしてください。
できれば、自由に屋内外を行き来できる環境を整えてあげるとよいでしょう。
活発な犬種なので、毎日の運動は欠かすことができず、長めの散歩をしたり、ジョギングさせたりしましょう。
また、太り過ぎないように体重管理を行い、断耳する場合は、その後のケアをしっかりしてあげましょう。
被毛は、ときどきブラッシングしてあげれば十分です。
県によっては、グレート・デンを「特定犬種」として定め、飼育方法を制限しているところがあります。
よく確認してから飼うようにしましょう。
グレート・デンの毛色
グレート・デンの毛色は、ブラックとブルーの単色、フォーン、ブリンドル、ハールクインの5種類が認められています。
フォーンやブリンドルは、ブラック・マスクが好ましいとされ、胸や指趾に見られる、小さなホワイトのマーキングは好ましくないとされています。
被毛はなめらかで短く、光沢があり美しいです。
グレート・デンの病気
純犬種のほとんどは、目標とする理想的外貌が得られるように近親交配がなされ作出されており、グレート・デンもその例外ではありません。
この作出のプロセスにおいて、望ましい遺伝子の固定化に隠れ、望まぬ遺伝的疾患の素因が固定されている場合があります。
いわゆる血統上の弱点です。
これはグレート・デン特有の問題ではありませんが、例外でなく素因を持っている可能性が高いと理解してください。
■気をつけたい病気・股関節形成不全 ・肥大性心筋症 ・胃捻転 ※これらはすべてのグレート・デンに起こる訳ではなく、またグレート・デン特有の疾患でもありません。