子犬やブリーダーも探せる世界の犬図鑑

ペキニーズ子犬やブリーダーも探せる犬図鑑

原産国 中国
分類 JKC:第9グループ ACK:トイ KC:--
体高 --
体重 5kg以下を理想とするメスは5.5kgを越えてはならない

ペキニーズの歴史

ペキニーズの名前は「北京」の地名に由来され、祖先犬はラサ・アプソであったと考えられていますが、その起源は分かっていません。
ただ、ペキニーズの歴史で確かなことは、8世紀の中国宮廷内でのみ飼育されてきたということです。
中国の皇帝はペキニーズを門外不出の犬として扱い、宮廷の外に持ち出した者は死刑に処せられたとも伝えられています。
 ペキニーズは、当時の中国で神聖なものとして扱われ、容姿を例えて3つの呼び名が存在しました。
1つは「獅子犬(ライオン・ドッグ)」、2つめは「太陽犬(サン・ドッグ)」、そしてもう1つは「袖犬」です。
前の2つは容姿を例えているので分かると思いますが、「袖犬」とは、中国の皇帝たちがペキニーズを袖に入れて可愛がっていたため、そう呼ばれましたそうです。
 ペキニーズは1000年以上という長い歴史の間、中国宮廷で独占的に飼育されてきましたが、1860年、ついにその歴史に幕を降ろす時がやってきます。
この年、中国はイギリス軍に侵略され、多くの戦利品を略奪されました。
その中に5頭のペキニーズが含まれており、ついにペキニーズは中国宮廷内からはじめて外に出ることとなったのです。
 イギリスに持ち帰られたペキニーズは、ビクトリア女王に献上され、多くの人々を魅了しました。
その後、ペキニーズはイギリスを経由して多くの国へ紹介され、ヨーロッパ諸国やアメリカで急速に人気を得ることとなりました。
ペキニーズは原産国では絶滅し、他の国により世界中に広げられた類のない犬なのです。
現在でも、ペキニーズは世界中で愛され、わが国でも安定して高い人気を維持しています。
 

ペキニーズの性格

ペキニーズは愛玩犬ですが、他の犬種と違い抱かれることを嫌がる傾向にあります。
それは、この犬が潔癖な性格で頑固な面があるからといわれています。
ただ、気性は激しくなく穏やかで、家族には忠実に接してくれるでしょう。
さらに、勇敢な面も持ち合わせており、一度争いが始まると、大型犬にもひるまず向かってきます。
 

ペキニーズの飼い方

ペキニーズは屋内犬なので、屋外の飼育は向きません。
遊び好きではありますが、それほど活発ではないので、運動に関しては室内でゲーム遊びをしたり、短めの散歩を行えば十分といえます。
鼻の周りにあるしわの間は、感染症を防ぐためにこまめに拭いてあげ、被毛は週に3〜4回はブラッシングしてあげましょう。
 

ペキニーズの毛色

ペキニーズの毛色はあらゆる色とマーキングが許容されています。
ただし、アルビノとレバーは除きます。
また、パーティ・カラーの場合は、均等に分布していなければなりません。
        

ペキニーズの病気

純犬種のほとんどは、目標とする理想的外貌が得られるように近親交配がなされ作出されており、ペキニーズもその例外ではありません。
この作出のプロセスにおいて、望ましい遺伝子の固定化に隠れ、望まぬ遺伝的疾患の素因が固定されている場合があります。
いわゆる血統上の弱点です。
これはペキニーズ特有の問題ではありませんが、例外でなく素因を持っている可能性が高いと理解してください。
 ■気をつけたい病気・軟口蓋過長 ・鼻腔狹窄 ・皮膚疾患 ・膝蓋骨脱臼 ・乾性角結膜炎 ※これらはすべてのペキニーズに起こる訳ではなく、またペキニーズ特有の疾患でもありません。