子犬やブリーダーも探せる世界の犬図鑑

プチ・バセット・グリフォン・バンデーン子犬やブリーダーも探せる犬図鑑

原産国 フランス
分類 JKC:第6グループ ACK:ハウンド KC:ハウンド
体高 オス・メスともに34〜38cm 許容範囲は上下1cm
体重 --

プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの歴史

プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの名前は、“プチ(小さな)”、“バセット(低い)”、“グリフォン(粗い毛)”、“バンデーン(フランスの地名)”を意味し、これをまとめると「小さな背の低い粗い毛を持つバンデーン地方の犬」ということになります。
フランス原産の小型の狩猟犬であるプチ・バセット・グリフォン・バンデーンは、犬種名が長く呼びづらいため「プチ・バセ」と略され、アメリカでは「プチ」、イギリスでは「グリフ」の愛称で親しまれています。
 プチ・バセット・グリフォン・バンデーンがAKCに犬種認定されたのは、1990年と比較的最近ですが、この犬の起源は古く16世紀のヨーロッパまで遡ります。
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンが飼育されていたバンデーン地方は岩やイバラが多い荒地で、そこで猟をするためにはイバラのトゲに耐えられる被毛と、岩を飛び越えて獲物を追いかけられる機敏性が必要とされていました。
そのため、プチ・バセット・グリフォン・バンデーンは粗い被毛を持つバセット・ハウンドやドワーフ・グランド・バセット・グリフォン・バンデーンなどと交配され、この荒れた地で猟ができる理想的な体形に進化しました。
その当時、プチ・バセット・グリフォン・バンデーンは野ウサギや鳥類などの小型の獲物の猟で活躍したいたと伝えられています。
 さらに、この犬種はサイズの大きなラージ・バセット・グリフォン・バンデーンと、サイズの小さなプチ・バセット・グリフォン・バンデーンが存在し、かつてはこの2犬種を同犬種として扱っていました。
しかし、1975年以降にそれぞれが独立した犬種と認められ、それ以降はこの2犬種の交配を禁止しました。
近年では、我が国でも徐々にプチ・バセット・グリフォン・バンデーンの知名度が上がってきており、今後の活躍が期待されています。
 

プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの性格

プチ・バセット・グリフォン・バンデーンは陽気で活発な性格をしています。
飼い主に対しては従順ですが、独立心が強く頑固な面も持ち合わせています。
また、基本的に愛想が良いため、子供たちや他の犬や動物とも仲良くやっていけるでしょう。
 

プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの飼い方

プチ・バセット・グリフォン・バンデーンは、温暖な地域であれば屋外で飼育することが可能です。
ただし、屋外で飼育する場合には温かい寝床を用意してあげてください。
とても活発で運動好きなため、毎日の運動は欠かすことができません。
広場を走り回らせたり、ゲーム遊びなどをしたりして十分に運動させてあげましょう。
被毛は週に1〜2回程度ブラッシングをしてあげれば十分です。
 

プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの毛色

プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの毛色はブラック&ホワイト、ブラック&タン、ホワイト&オレンジ、トライ・カラーなどがあります。
また、伝統的な毛色の呼び名には、野ウサギ色、アナグマ色、イノシシ色があります。
被毛はざらざらした上毛の下に短い下毛が密生しており、まつ毛や口ヒゲ、アゴヒゲが長く、尾には飾り毛があります。
        

プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの病気

純犬種のほとんどは、目標とする理想的外貌が得られるように近親交配がなされ作出されており、プチ・バセット・グリフォン・バンデーンもその例外ではありません。
この作出のプロセスにおいて、望ましい遺伝子の固定化に隠れ、望まぬ遺伝的疾患の素因が固定されている場合があります。
いわゆる血統上の弱点です。
これはプチ・バセット・グリフォン・バンデーン特有の問題ではありませんが、例外でなく素因を持っている可能性が高いと理解してください。
 ■気をつけたい病気・股関節形成不全 ・外耳炎 ※これらはすべてのプチ・バセット・グリフォン・バンデーンに起こる訳ではなく、またプチ・バセット・グリフォン・バンデーン特有の疾患でもありません。