子犬やブリーダーも探せる
サルーキ子犬やブリーダーも探せる犬図鑑
原産国 | 中東 |
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分類 | JKC:第10グループ ACK:ハウンドグ KC:ハウンド |
体高 | オス:58〜71cm メス:オスより若干小さい |
体重 | オス・メスともに14〜25kg |
サルーキの歴史
サルーキは、もっとも古い歴史を持つといわれる大型犬で、古くから中東の砂漠地帯で遊牧民と共に暮らしていました。
紀元前数千年前の古代エジプトの墓で、サルーキが存在していたことを証明する品が見つかり、その証拠を裏付けることになりました。
サルーキは主にガゼル狩りで活躍し、キツネ狩りやウサギ狩り、イノシイ狩りなどにも利用されていたといわれています。
サルーキの原産地である中東は、ほとんどがイスラム教徒であり、“犬は汚れたもの”として考えられていましたが、サルーキだけは例外として扱われ、人間と一緒に寝ることを許されていました。
サルーキという名前も、アラビアの古い言葉で“アラーの神より授けられたもの”を意味するとされ、サルーキがいかに大切に扱われてきたかをうかがい知ることができます。
また、サルーキは当時から、同犬種以外の犬と交配することが禁じられており、何世紀にも渡って純粋な血統が引き継がれてきた数少ない犬種です。
その後、遊牧民族と共に移動していくなかで、サルーキは広い地域に生息するようになり、各地域でさまざまなバリエーションを持ったサルーキが誕生しました。
サルーキは、十字軍によってヨーロッパに広められると、“犬のサラブレット”として人々の注目を集めるようになります。
1840年にはイギリスに渡り、1923年にはヨーロッパで初めてサルーキのスタンダードが制定されました。
現在では、ショードッグとして人気の高いサルーキですが、一部はいまだに狩猟犬として活躍しています。
サルーキの性格
サルーキは、静かで落ち着きがあり、感情をあまり表に出しません。
飼い主に対しては、とても献身的に接してくれますが、見知らぬ人には距離を置いて接します。
また、子供に対しては優しく接してくれるので、小さい子供がいる家庭でも安心して飼うことができるでしょう。
家の中では静かにしていますが、もともとサルーキは猟犬なので、いったん外に出ると活発に動き回ります。
サルーキの飼い方
サルーキは、暖かい地域であれば屋外で飼育することも可能ですが、出来れば自由に屋内外を行き来できる環境を用意してあげるとよいでしょう。
もともと猟犬なので、毎日の運動は欠かすことができません。
長めの散歩やジョギングなどして十分に運動させてあげましょう。
被毛は、時々ブラッシングをしてあげれば十分ですが、細い毛がダマになるのを防ぐために、週に1〜2回はコーミングをしてあげるとよいでしょう。
サルーキの毛色
サルーキの毛色は、いかなる色でも認められています。
また、組み合わせも自由ですが、ブリンドルは好ましくないとされています。
被毛はとても滑らかで、大腿部や尾などに、飾り毛が生えています。
ただし、飾り毛のないスムースタイプも存在します。
サルーキの病気
純犬種のほとんどは、目標とする理想的外貌が得られるように近親交配がなされ作出されており、サルーキもその例外ではありません。
この作出のプロセスにおいて、望ましい遺伝子の固定化に隠れ、望まぬ遺伝的疾患の素因が固定されている場合があります。
いわゆる血統上の弱点です。
これはサルーキ特有の問題ではありませんが、例外でなく素因を持っている可能性が高いと理解してください。
■気をつけたい病気・皮膚病 ※これらはすべてのサルーキに起こる訳ではなく、またサルーキ特有の疾患でもありません。