子犬やブリーダーも探せる
チベタン・スパニエル子犬やブリーダーも探せる犬図鑑
原産国 | チベット |
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分類 | JKC:第9グループ ACK:ノン・スポーティング KC:ユーティリティ |
体高 | オス・メスともに約25.4cm |
体重 | オス・メスともに4.1〜6.8kg |
チベタン・スパニエルの歴史
チベタン・スパニエルは、1000年以上も前からチベット地方のラマ教僧院で飼育されていたと伝えられる歴史のある犬です。
ただ、チベタン・スパニエルの起源ははっきりと分かっておらず、ペキニーズと同じ祖先から派生したものと考えられています。
一見、ペキニーズと相似点が多いチベタン・スパニエルですが、ペキニーズが厳しい選択繁殖をされていたのに対し、チベタン・スパニエルは比較的自然に発展してきました。
仏教では、獅子が仏陀の化身として尊ばれており、容姿の似ているチベタン・スパニエルは獅子の化身としてチベットの人々に尊ばれていました。
歴代のダライ・ラマにも可愛がられていたチベタン・スパニエルは、僧院の高い壁の上に座らされ“見張り”をし、不審者やオオカミが近づいてくると、吠えてそれを知らせていたといわれています。
また、チベタン・スパニエルは祈祷犬としても利用され、お経の入った輪転仏具を回したりもしていました。
1900年代のはじめには、チベタン・スパニエルはイギリスに渡り、この犬のクラブが設立され犬種標準が定められました。
イギリスに渡った当初、チベタン・スパニエルはペキニーズに酷似していたといわれており、1920年代になってはじめて、現在のチベタン・スパニエルの容姿に固定されていったと伝えられています。
その後、1960年にチベタン・スパニエルはアメリカに渡り、1984年にAKCがチベタン・スパニエルを犬種認定しました。
現在では、飼育頭数こそ多くありませんが、チベタン・スパニエルの愛好家たちによって、大切に扱われています。
チベタン・スパニエルの性格
チベタン・スパニエルは、利口でとても愛情深い犬種です。
独立心も強く頑固な面もありますが、理解力があり従順な面も持ち合わせています。
また、警戒心も強く、見知らぬ人に対しては距離を置いて接することがあります。
子供に対しては優しく接してくれるので、小さい子供の遊び相手としてもよいでしょう。
チベタン・スパニエルの飼い方
チベタン・スパニエルは、屋内で飼育することをおすすめします。
活発な犬種ではありますが、それほど多くの運動は必要ありません。
短めの散歩を行ったり、室内でゲーム遊びなどしてあげたりしましょう。
また、チベタン・スパニエルのメスの発情期は年に1回です。
他の犬種と回数が違うので覚えておきましょう。
被毛は週に2〜3回ブラッシングをしてあげてください。
チベタン・スパニエルの毛色
チベタン・スパニエルの毛色はあらゆる毛色が認められており、またそれらの毛色のミックスも許容されています。
被毛は絹糸のようで、耳と前肢の後ろには飾り毛があります。
チベタン・スパニエルの病気
純犬種のほとんどは、目標とする理想的外貌が得られるように近親交配がなされ作出されており、チベタン・スパニエルもその例外ではありません。
この作出のプロセスにおいて、望ましい遺伝子の固定化に隠れ、望まぬ遺伝的疾患の素因が固定されている場合があります。
いわゆる血統上の弱点です。
これはチベタン・スパニエル特有の問題ではありませんが、例外でなく素因を持っている可能性が高いと理解してください。
■気をつけたい病気・膝蓋骨脱臼 ※これらはすべてのチベタン・スパニエルに起こる訳ではなく、またチベタン・スパニエル特有の疾患でもありません。