子犬やブリーダーも探せる世界の犬図鑑

トイ・マンチェスター・テリア子犬やブリーダーも探せる犬図鑑

原産国 イギリス
分類 JKC:第3グループ ACK:トイ KC:トイ
体高 オス・メスともに25cm〜30cmが理想
体重 オス・メスともに2.7〜3.6kgが理想

トイ・マンチェスター・テリアの歴史

トイ・マンチェスター・テリアは、「ネズミとり」や「ウサギ追い」で活躍していたマンチェスター・テリアを小型化した犬で、19世紀のイギリスで作出されました。
トイ・マンチャスター・テリアの基礎犬であるマンチェスター・テリアは、ウィペットやグレー・ハウンド、イタリアン・グレー・ハウンドなどを交配し作出されたとされ、トイ・マンチェスター・テリアの緩やかにカーブした背中は、ウィペットやグレー・ハウンドなどの影響を受けていると考えられています。
 トイ・マンチェスター・テリアが小型化された当初は、厳しい選択繁殖や食事制限のため、病弱なタイプが多く存在していましたが、20世紀になって体重の上限が緩和されたことから、体質が改善され健全なものになりました。
 その後、アメリカに渡ったトイ・マンチェスター・テリアは、当初ブラック・アンド・タン・テリアと呼ばれ、1923年にマンチェスター・テリア・クラブが設立されたと同時に、トイ・マンチェスター・テリアと改名されました。
また、アメリカのAKCは長い間トイ・マンチェスター・テリアとマンチェスター・テリアを別犬種として扱っていましたが、1959年にトイ・マンチェスター・テリアはマンチェスター・テリアの小型種と位置づけ、マンチェスター・テリアという1犬種になりました。
 日本やアメリカではトイ・マンチェスター・テリアと呼ばれていますが、原産国であるイギリスでは、イングリッシュ・トイ・テリアと呼ばれ親しまれており、マンチェスター・テリアと異なり断耳が許されていません。
 

トイ・マンチェスター・テリアの性格

トイ・マンチェスター・テリアはテリア種に分類されていますが、テリア種の中ではおとなしく、過度に神経質になることはありません。
飼い主に対しては従順で、愛情深く接してくれるでしょう。
ただ、トイ・マンチェスター・テリアは用心深く、見知らぬ人には距離を置く傾向があり、時には怖がることもあります。
 

トイ・マンチェスター・テリアの飼い方

トイ・マンチェスター・テリアは屋外での飼育は向きませんので、屋内で飼育するようにしてください。
寒さには弱いので、柔らかく暖かい寝床を用意してあげましょう。
もともと運動好きな犬種ですが、特に長い散歩は必要なく、室内を走り回らせてあげたり、短い散歩を行ったりすれば十分でしょう。
被毛の手入れは、時々ブラッシングをしてあげれば十分です。
 

トイ・マンチェスター・テリアの毛色

トイ・マンチェスター・テリアの毛色はブラック&タンのみ認められており、ブラックとタンの色がはっきりしているものが好ましいとされています。
硬く短い被毛は光沢があり、優雅な印象を与えてくれます。
        

トイ・マンチェスター・テリアの病気

純犬種のほとんどは、目標とする理想的外貌が得られるように近親交配がなされ作出されており、トイ・マンチェスター・テリアもその例外ではありません。
この作出のプロセスにおいて、望ましい遺伝子の固定化に隠れ、望まぬ遺伝的疾患の素因が固定されている場合があります。
いわゆる血統上の弱点です。
これはトイ・マンチェスター・テリア特有の問題ではありませんが、例外でなく素因を持っている可能性が高いと理解してください。
 ■気をつけたい病気・椎間板ヘルニア ・水晶体脱臼 ※これらはすべてのトイ・マンチェスター・テリアに起こる訳ではなく、またトイ・マンチェスター・テリア特有の疾患でもありません。