子犬やブリーダーも探せる世界の犬図鑑

ワイマラナー子犬やブリーダーも探せる犬図鑑

原産国 ドイツ
分類 JKC:第7グループ ACK:スポーティング KC:ガンドッグ
体高 オス:59〜70cm(理想:62〜67cm) メス:55〜65cm(理想:59〜63cm)
体重 オス:約30〜40kg メス:約25〜35kg

ワイマラナーの歴史

ワイマラナーは、ドイツ帝国時代に、ワイマール地方の貴族たちが様々な猟犬の長所を集めて作出した犬として知られています。
ワイマラナーの起源についてはさまざまな説があり明らかではありませんが、昔のブラッド・ハウンドや絶滅したライトフントの血を受け継いでいると考えられ、19世紀のはじめにはワイマール宮廷で飼育されていました。
 19世紀中頃になると、ワイマラナーはポインターやセターと異種交配されるようになり、当時はワイマール・ポインターと呼ばれていました。
しかし、ワイマラナーは誰もが交配できる犬種ではなく、“ドイツ・ワイマラナー・クラブ”の会員以外は、手に入れることもできませんでした。
 このクラブは、会員になるにも条件が厳しく、ワイマラナーの海外普及が遅れたのも、このクラブの規定が影響したためです。
その後、ひとりのアメリカ人の狩猟家が会員として認められ、2頭だけという条件でアメリカにワイマラナーを持ち帰ることを許可されました。
このときはじめて、ワイマラナーはドイツ以外の土地に渡りました。
 アメリカに渡ったワイマラナーは、“ドイツ・ワイマラナー・クラブ”のルールに準じて、ドイツ同様、厳格な交配が行われました。
その後、アメリカ産ワイマラナーは服従競技で輝かしい成績を収め、人々の注目を集めるようになります。
1943年には、AKCがワイマラナーを犬種認定し、現在では世界中で伴侶犬や家庭犬、愛玩犬として人々に愛されています。
 

ワイマラナーの性格

ワイマラナーは、とても活発で行動的な性格をしています。
だからといって攻撃的ではなく、飼い主には対しては従順で献身的に接してくれます。
ただ、運動好きなため、ずっとどこかに閉じ込められたりするとストレスが溜まり、破壊的な行動に出てしまいます。
また、ワイマラナーは頑固な一面も持っており、横柄な態度をとることがあります。
しかし、基本的には利口な犬なので、しつけはしやすく、運動好きの飼い主であれば良きパートナーとなってくれるでしょう。
 

ワイマラナーの飼い方

ワイマラナーは、暖かい地域であれば屋外で飼育することも可能ですが、寒い地域では屋内で飼育することをおすすめします。
また、自由に動けるように十分にスペースを確保してあげてください。
活発で行動的な犬種のため、毎日の運動は欠かすことができません。
長めの散歩やジョギングなどを行いましょう。
被毛はときどきブラッシングしてあげれば十分といえます。
 

ワイマラナーの毛色

ワイマラナーの毛色は、シルバー、ノロジカ色、マウス・グレーがあります。
胸や指趾にある小さいホワイトの斑は許容されていますが、ブラウンのマーキングは認められていません。
被毛は短毛で、とてもつややかです。
        

ワイマラナーの病気

純犬種のほとんどは、目標とする理想的外貌が得られるように近親交配がなされ作出されており、ワイマラナーもその例外ではありません。
この作出のプロセスにおいて、望ましい遺伝子の固定化に隠れ、望まぬ遺伝的疾患の素因が固定されている場合があります。
いわゆる血統上の弱点です。
これはワイマラナー特有の問題ではありませんが、例外でなく素因を持っている可能性が高いと理解してください。
 ■気をつけたい病気・胃捻転 ・股関節形成不全 ※これらはすべてのワイマラナーに起こる訳ではなく、またワイマラナー特有の疾患でもありません。